クラックのお話

クラックとは？？

建築業界ではよく耳にする”クラック”
その意味をご存じですか？

”クラック”とは、割れ目・裂け目という意味の英語です。

建築業界ではその名の通り、外壁や基礎巾木にできるひび割れ・亀裂のことを指します。

クラックが発生する原因としては、乾燥や経年劣化、地震の揺れの影響で生じます。

ヘアクラック

ヘアクラックは、髪の毛の細さほどのひび割れのため、そう呼ばれています。

幅0.3㎜以下・深さ4㎜以下のものを指します。

原因としては、　
◆経年劣化

◆コンクリート・モルタルの乾燥・収縮

◆施工時の問題

があげられます。

コンクリートやモルタルは水分を含むので、

乾燥して水分が蒸発し、体積が小さくなることでひび割れが起きやすくなります。

構造クラック

建築物の構造部にまで影響を及ぼす可能性があるクラックを構造クラックと呼びます。
幅3㎜超・深さ5㎜以上だと構造クラックの可能性があります。
構造クラックは、幅・深さともに大きいことから、
雨水の侵入がしやすく、外壁内部の劣化につながります。
原因としては、
◆ヘアクラックの劣化が進行した
◆地震や不同沈下による外的要因
があります。
”構造”と名の通り、建物の安全性に影響があり、
表面の補修だけでは解決できない場合があるため、早急な補修が必要です。

開口クラック

開口クラックとは、窓や扉の開口部の隅に発生するクラックを指します。

構造クラック同様、建物の安全性に影響があるクラックです。

原因としては、

◆地震などによる建物のゆがみ

があげられます。

開口部の隅から斜めに走るのが特徴です。

開口部下部は雨水の通り道になるので、

放置しておくと外壁内部への浸水・雨漏りにつながる恐れがあります。

内部への浸水の恐れがあることから、

構造クラック同様、なるべく早い対処・補修が必要です。